神戸大学大学院海事科学研究科で博士号(海事科学)を取得(2016年)。マンダリンオリエンタル東京でセキュリティマネジャー、沖縄科学技術大学院大学(OIST)で緊急対応コーディネーター兼任安全衛生セクションマネジャー(2018年~2021年)、九州大学で教授のち特任教授を歴任し(2021年~2024年)、危機管理と安全管理の実務家兼研究者として、これらの企業と大学でBCMを策定して、教育訓練、運用を行ってきました。
事故防止やSMSなどに関しては、海上保安庁在職中(1984年~2004年) 、海難防止活動やテロ対策、米国で密航対策の調査研究を行いました。運輸安全委員会在職中(2009年~2016年)は、英国クランフィールド大学で事故調査基礎コース(2011年)を学び、事故調査官として多数の事故調査分析、報告書作成に従事しました。国際海事機関(IMO)の III(IMO 規則実施小委員会)のコレスポンデンスグループ分析官に任命され (2011年~2016年)、IMOコンサルタントとして、フィリピン政府職員に対しNational Training Course on Marine Casualty and Incident Investigationの研修を実施しました(2014年)。
OISTでは、事故防止のためのSMSを構築し、研究室や野外活動での実験中の事故防止に寄与しました。またリスクマネジメント委員会を創設し、全学の重大リスクを可視化してリスク対策の優先順位を決め、限られたリソースで効率的にリスクコントロールを行うシステムを確立しました。
九州大学では、事故未然防止の研究に従事し、山や海での事故防止の講義を行い、学生がこれらの場面で事故要因を知り、事故を未然に防止する方法を教えてきました。