RMQMP®モデル
RMQMP
学術基盤と知的財産
RMQMP®モデルは、日本、欧州連合(EU)および中国において登録商標であり、米国においては審査を通過し公告段階にあります。また、国際的な学術研究および出版に基づき体系化され、主要大学図書館に所蔵されています。本モデルは、学術的基盤と知的財産のもとで一貫したフレームワークとして提供されています。
正式定義
RMQMP®モデルとは、複雑な社会技術システムにおいて、作業現場要因及び組織要因の相互作用により、事故、ニアミス及び通常運用が創発するという枠組みに基づき、それらの発生メカニズムを体系的に説明・分析するとともに、通常運用に内在するリスク構造及び潜在的な不安定性を診断することを可能とする安全設計理論体系である。本モデルは、予防、分析、改善、教育及び安全文化を統合した循環的プロセスとして構成され、事故発生後の理解にとどまらず、日常の運用そのものを診断対象とすることにより、事故の発生条件を事前に特定し、安全対策の設計、実装及び継続的改善を一体として実現する。
適用範囲
本モデルは、以下を含むがこれに限定されない領域に適用できる:
・産業分野(製造業、エネルギー・資源、原子力、化学・プロセス産業、大規模プラント等)
・大学等の教育・研究機関
・医療・ヘルスケアシステム
・交通システム(航空、海運、鉄道、自動車等)
・AIによる自動運転および自動化システム
・複雑な社会技術システムを有するあらゆる組織
また、本モデルは以下に利用できる:
・事故調査分析
・ニアミス調査分析
・通常運用の診断
・安全管理システムの設計・評価
・組織学習及び安全文化の醸成
RMQMP®の使用条件
RMQMP®の名称およびその使用は、登録商標として保護されています。したがって、RMQMP®を用いた利用は、その目的および形態に応じて適切に管理されます。教育機関における学術的利用は、出典の明記を条件として認められますが、教育プログラム、ソフトウェア、商業サービス等への利用については、別途定める利用ポリシーおよびライセンス契約に従うものとします。
RMQMPの発展過程と学術的位置付け
RMQMPの開発は、2016年の神戸大学大学院における博士研究に端を発し、実際の事故データに基づいて従来の事故モデルの限界を体系的に分析するとともに、事故防止のための体系的手法の理論的基盤を構築したことから始まりました。
その後の論文及び実事故データに基づく研究では、事故パターン、事故要因及び事故防止メカニズムに関する研究をさらに発展させました。
2019年には、CRC Press(Taylor & Francis Group)より『Safer Seas: Systematic Accident Prevention』を刊行し、海事分野における体系的事故防止の枠組みを提示するとともに、その後RMQMPへ発展する基礎概念を示しました。
2025年には、Wileyより『Accident Prevention and Investigation: A Systematic Guide for Professionals, Educators, Researchers, and Students』を刊行しました。本書では、RMQMPを中核として、事故防止、事故調査分析、安全設計及び通常運用診断に関する体系的理論と実践的実装方法を提示しています。さらに、大学及び研究機関を含む教育・研究環境における安全設計及び組織実装への適用例を示しています。
また、本書はスタンフォード大学図書館及びハーバード大学図書館を含む主要学術図書館システムに登録・索引化されており、各章は教育及び研究目的で検索及び参照可能な学術資源として提供されています。
その後、RMQMPは航空、海運、原子力、化学プラント、AIによる自動運転、高等教育機関及びその他の複雑な社会技術システムへ理論及び適用範囲を拡張し、安全設計及び組織実装を統合する理論体系として発展を続けています。
国際的な出版、実務経験及び多様な複雑社会技術システムへの適用を通じて、RMQMPは事故防止、安全設計、通常運用診断及び組織安全管理を統合し、組織への実装及び継続的改善を実現する理論及び実装体系として位置付けられています。
『Accident Prevention and Investigation』、スタンフォード大学、ハーバード大学図書館に所蔵
2025年1月、福岡幸二著『Accident Prevention and Investigation』(Wiley刊)は、スタンフォード大学図書館(SearchWorks)をはじめとする主要な学術図書館システムに登録・索引化されました。
さらに本書はハーバード大学図書館にも所蔵され、学術データベース上で章単位(Book Chapter)により整理されています。これにより、Human Factors、Accident Models、Risk Managementなどの各章が独立して検索・参照可能となり、研究および教育に活用される学術資源として提供されています。
RMQMP®に基づく体系的な事故防止・事故調査の考え方は、研究・教育の場で参照可能な知識として位置付けられています。
事故防止の体系的ガイド
本書は、大学や研究機関、企業における事故防止の体系的アプローチを、理論と実務の両面から解説しています。
教育・研修の教材としても活用可能で、事故や災害リスクを減らす実践的知識を幅広く提供します。
国際的評価と意義
スタンフォード大学をはじめ、Top-tier university(世界最上位層の大学)や主要学術機関での正式所蔵に加え、VitalSource Bookshelfへの収載により、本書は世界の大学における教育利用へのアクセスが拡大しています。
これは、学術研究と実務応用の橋渡しを促進し、RMQMP®モデルを基盤とする本書が世界の教育・産業・政策分野で信頼される国際的参照基準となることを示しています。
著者コメント
「RMQMP®モデルは、事故のない安全な世界を実現するため、理論と現場を統合することを目指して設計しました。事故防止の知見を世界中の教育機関と産業界で共有することで、持続的な安全向上に貢献したいと考えています。」
— 福岡幸二
書籍情報
タイトル:Accident Prevention and Investigation: A Systematic Guide for Professionals, Educators, Researchers, and Students
著者:福岡幸二
出版社:Wiley, 2025年
ISBN:978-1-394-21673-4
<スタンフォード大学による書評>
“This book leverages the author’s expertise in accident investigation to address safety in academic and research institutions, focusing on accident prevention through scientific methods. Drawing on real-world case studies, the book provides practical guidance on hazard identification, risk management, and accident investigation, while emphasizing the need for structured safety systems like Business Continuity Management (BCM) and Safety Management Systems (SMS). Targeted at health and safety professionals, researchers, and faculty, it offers valuable insights into preventing and mitigating accidents in laboratories and fieldwork through data-driven, systematic approaches”
(出典:スタンフォード大学SearchWorks, 2025年7月30日アクセス)
「本書は、著者の事故調査における専門知識を活用し、学術機関および研究機関における安全対策に焦点を当て、科学的アプローチによる事故防止を扱っています。実際に起きた事故の研究を基に、ハザードの特定、リスク管理、事故調査に関する実践的な指針を提供するとともに、事業継続マネジメント(BCM)や安全管理システム(SMS)のような構造化された安全システムの必要性を強調しています。健康と安全の専門家、研究者、教職員を対象に、データ駆動型で体系的なアプローチを通じて、実験室や現場作業における事故の予防と軽減に関する貴重な洞察を提供しています。」