6月9日、九州大学共創学部レクチャーシリーズとして産学の聴講者を対象に参加者176名に「ニアミスの活用と事故防止」について30分の講演を行いました。
事象が事故とニアミスに分かれる分岐点(要因)を海事と航空分野で起きた事故をベースに詳しく解説。ニアミスのケースでは、実際の事故から教訓を学んだ第3者の介入によって本来であれば3人が犠牲になったであろう事象を3人無事であるニアミスに寄与したこと。他方、事故のケースとして、倒れた同僚を救助しなければならないという集団心理の作用及び救出手順の実践的な訓練を受けていなかったことによって救出に向かった2人が犠牲になった実例と事故発生メカニズムの理論で解説。
多くの事故を分析すると事故発生前にニアミスが起きていたことが判明しています。科学潜水中に発生するニアミスを網羅的かつ科学的に分析して事故を未然に防止するツールを紹介。同ツールはニアミスが発生していなくても現在の研究室や大学の安全上の問題点を知り、安全を向上させる上でも利用できることなどについて解説しました。


開催されたプログラムの詳細は下記のURLをご覧ください。

《6/9開催》科学潜水啓発シンポジウム 第2回「科学潜水とフィールドでの安全管理が拓く科学のフロンティア」 – 九州大学 SDGs | Kyushu University SDGs